りんごごりららっきょう

思っていること、昔の思い出

スポンジのその後①

うちの息子が第一志望の学校の受験に落ちた時、

かなり落ち込みました。

自分なりにモテる力は全部出して、ほとんど解くことができたという自信がありました。

 

私はそんなに簡単に叶うはずはないと悲嘆的でしたが、子供はよっぽどの自信があったようでした。

不合格の通知を見てシクシク泣きました。

彼なりに頑張ったけど、合格しなかったことは、

もっと事前にキチンと準備しなくてはならないのだということを分かる機会になり良かったと思っています。

 

学校の担任の先生に報告すると

一緒に悲しんでくれたようでした。

 

息子が1人のところを見計らって、

 

今は辛いけど、今の経験は、絶対にあなたの力になるからね。

関東の子達は小学校3年生から準備するんでしょ?

その子たちとあなたは戦ってきたのだから。

 

と言ってくれたんだそう。

息子が少し目に涙を溜めながら報告してくれました。

 

おれ、マジで泣きそうだった。

グッとこらえた。

 

と話していました。

 

先生も受験生を抱えた親御さんだったのに本当に支えてくれました。

不登校気味の時から。

 

なんだか、こういう弱っている時ってすご〜く人の優しさに胸打たれます。

 

そして、そういう時って、自分も人に優しくできる人間でいたいと思います、

 

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ママには友達がいないんでしょ?

子供に言われました。

仕方ない。

 

実際に子供が小学校一年生で今の土地に住み始めましたが、友達と呼べる人はいません。

飲んだりすることはできますが、

無理ですねー。

そこまでです。

 

そして、子供が学校に行きたがらない時期が続いた時、

原因がクラスの女子との関係だと知った時

 

自分の人間関係のトラブルを何度か話したことがあるんです。

 

小学生の時に、男子に自分の外見上の特徴をすごく言われた時期がありました。

それは、子供にもしっかり遺伝してしまい、

同じような事を言われていました。

 

それ、ママも言われたことあるわ。

ママの時はこうだったよ!

というと、

それはひどいね!

と同情してくれたのです。

自分よりひどい立場の子がいると思うと元気が出ることがありますよね?

あれを利用したんです。

 

子供が愚痴る時には、

ママもあるよー

って言っていたら、

私は小さい頃から人間関係に苦しんでいて

友達がいない孤独な人間だと思われました。

実際、的は、全く外れておりません。

ですが、子供に言われると。。。

辛いです。

 

そして、うちの子、四月から中学生なのですが、行くはずの中学校には行きたくないとのこと。

まあ、いろいろ理由はあるのですが、

 

その一つに、

一つ上の学年が結構、ヤンチャな子が多く、

うちの子はその子たちに気に入られている?そうです。

実際に道端とかで会うと楽しげに話しています。

うまく、やってるじゃん。

いじめの標的にはならないんじゃない?

っていうと、

 

ぼくは、小学校2年の学童クラブの時から悟ってるんだよ。

ああいう人と喧嘩しちゃ大変だって。

だから、嫌なんだよ。

 

悟り世代ならぬ、、、

なんていうんだろ?

情報が多すぎて、答えも簡単に調べることができて、

経験しなくても経験した気になってて。

 

息子よ、経験も大切だよ。

 

って思ったり。

 

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みんなのうた

こちらの本、

 

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息子の中学受験の最中、

保護者控え室ですることがないので読みました。

久しぶりに本を1冊読みきりました。

 

受験をする息子を待っている間に読む本が

まさかの主人公が3浪の末、実家に帰ってきた女の子でした。

その子の1年を通した話でした。

 

受験中の私の精神は子供のことで気を揉んでかなり乱高下が激しい状況にありました。

第2話目、第4話目は人目をはばからず流涙しました。

 

特に第2話は、故郷においてきた両親が将来こうなるのではないかという、常日頃の自分の心配とリンクしてしまい大変でした。

 

誰も傷つかない?

誰も殺されないけど、

田舎が抱えている問題が浮き彫りになりすぎて、人ごととは思えませんでした。

 

そして、この主人公は東大を目指していて私とは全然レベルが違うんですが、

 

地元の友達を少し見下す?感じで見ていて、その中で一緒にされるのは嫌だ。

でも、自分は何者にもなれていない感じが、

自分と似ているところがあり、そのイタサが読んでいてしんどかったりして。

 

でも、いつも、モヤモヤしてなあなあにしていた私の思いを物語にしてくれたような気分でした。

スッキリ爽快とはいかないけど、

こういう人生もある!

こういう時間が必要!

と元気をもらえました。

素敵な本でした。

 

童謡のふるさとの歌が出てくるのですが、

素敵な歌ですよね。

歌詞を見るだけで、父や母を、思い出しちゃう。

私は、どちらかというと槇原敬之さんの

遠く遠く

が自分の応援歌だったりして。

でも、応援歌だなぁ。

と、待合室で落ち着かない気持ちを抑えてくれて素敵な本でした。、

 

 

スポンジ⑤

息子が、6年生になり順調に思えていたサッカーで

コーチとの人間関係や、サッカーをやることの喜びを、見失ってしまい、はじめての挫折?で悩んでいる姿をみていたり。

 

同級生とのトラブルで学校へ行きたくない日が続いたりした時、

 

環境を、変えてみるのも手ではないかと思ったのです。

 

公立中学校への転校を、はじめ考えましたが、地域差というか、学力差がかなりあるのではないかと夫と考えました。

 

うちの子は、クラスでも上位の方にいて学習面で先生に指導を受けることは全くありませんでした。

でも、、、関東は中学受験が盛んだからと思い、問題集を買ってみて、

やっと気付いたのです。

 

中学受験は、学校の授業とは、全く別物だということに。

気づくことが大変遅かったし、甘く考えすぎていたんだと思いました。

 

子供に受験をするか聞きました。

そして、もし、関東に転校することになったら勉強の面で大変じゃないかと思っていることも。

受験前、サッカーを、しばらく休む必要があることや、テレビやゲームに制限をかけなくてはいけないくらい勉強が必要なことなどを話しました。

やらなくても良いという選択肢もあるのだと。

 

息子は言いました。

サッカーが大好きだったけど、今はそうじゃないんだ。

というか、好きだけど好きじゃない。

今、何に頑張れば良いかわからなくなってる。

だから、とりあえず頑張りたい!。

 

サッカーが嫌いなら嫌いでやめても良くて、

辞めてゲームすることもできるのに。

息子は腐らずにというか、腐ることもできずに悩んでいたのだと思いました。

だから、、がんばれ!

と受験に遅ればせながら取り組むことにしました。

 

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スポンジ④

息子の中学受験に対して私たち夫婦は大分話し合いをしました。

 

そろそろ転勤だからどこへ転勤になってもアクセスの良い関東に引っ越すべきなのか。

でも、

中学までは東北で過ごしても良いのではないか?

でも、こんなにのんびりで、学力的に大丈夫なのだろうか?

 

夫は東京の私立大学を出ています。

エスカレーター式に上がってきた人を見ていて、色々良いことを感じたことようでした。

そして、私は、中学受験に対して否定的な考え方でした。

人生には、コミュニケーション能力や強い心が必要だと思っていました。

 

仕事をしている時、引きこもりの子どもを抱えているがん患者さんがかなり多いことに気づきました。

8040問題です。

 

 

医療者はこういう時、ドラマみたいにズカズカプライベートに入り込むことはしないので

 

緩和医療へ移行する告知などの時は同居しているご家族も連れてきてほしいと伝えても、一度も引きこもりの子供を連れてこられず亡くなった方もいました。

亡くなる直前まで、引きこもりの息子と不仲である夫を案じている方もいました。

 

私の子育てでの息子に対する理想は、将来自立して生活して、本人が幸せだと思える生活を送ってほしい。

 

です。

偏差値の高い場所で学ぶことができれば、選択肢は広がる。

そのためにも、中学受験は、とてもいいことだと思いましたが、

選択肢を広げるための犠牲

 

時間、

 

が大きいように思えたのです。

 

そのため、あまり消極的でした。

でも、冷静に考えると中学受験をしてもしなくても引きこもりになるときはなるし、親のスネをかじる人はかじるんですよね。

 

遅いけど本人の意向を確認することにしました。

 

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スポンジ③

受験をするかどうかは、

本人に確認したら、

頑張ってみるというので、挑戦しました。

夫の転勤を見越して子供の中学入学を機に関東に先に私と子供だけで行こうか悩んでいる時期に子供の不登校気味がありました。

図太いと思っていた息子が繊細であったことを改めて感じました。

同じ小学校同士で人間関係ができている公立中にいくより、お互いの知り合いの少ないところから関係を築く私立にした方が良いのかもしれない。

そういった部分が大いに魅力に感じました。

 

子供には受験する前に何度も伝えていた。

中学受験する子たちは3年生から塾通いして対策している。

あなたみたいにサッカーに、打ち込んでいるように、塾に行ってる子たちと戦うことになる。

 

あなたはあなたなりに頑張っていても、勉強に関しては、もっと頑張っている子たちと戦うのだから、

良い結果を出すのはかなり厳しいということを。

 

勉強が大嫌いだった両親なのに、なぜか息子は頑張る。

隙間時間も一生懸命使ってがんばっていました。

そして、

自分なりに頑張ったから、1校でもいいから結果を出したい!

そう言います。

 

寝言で算数をしている日もあり、

見ていてしんどかった。

いつか、

もう、やめる!

 

そう言ってくれると思っていたし言って欲しかった。

しかし、息子は淡々と勉強しました。

 

途中から個別指導の塾に入ったのですが、

親がソワソワ落ち着かずいる期間も

のんびりしていて、焦らない先生で

いい、癒し系になっているようでした。

塾に行ってるのに癒される。

 

難しい算数の問題に

先生も解けないって言ってたよ!

とか、

こんなの覚えて何の役に立つのかなーって先生も言ってたよ!

とか、

カリカリになりそうな私も脱力する機会が何度かありました。

 

田舎だからなのだと思います。

 

 

 

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スポンジ②

受験会場にいる親子はなんだか、とても模範的な親子に見えました。

 

同じ年のはずなのに、

息子は電車の隣の席に座るのも嫌がるのに、

手を繋ぎ会場まで歩いている親子。しかも、男の子とお母さん。

 

会場で別れるときに、サッと別れ、振り返ることがないウチの息子。

別れ間際に、フィギュアの選手とコーチのように顔を付き合わせ何やら会話している親子。

 

会場から出てきても

ぶすくれて話してくれない息子。

会場から出てきて笑顔で再会を喜びあい、試験の手応えを報告しているような親子。

 

ずっと、隣の芝生が青く見え続けました。

 

よそは、ゲームなんてしない。

勉強を進んでして、

頭が良く、

素直で

反抗期なんてなく

学校の不登校に頭を抱えず、、、、、

 

親も、パチンコで狂ったり、不倫したりするような親はいない。

親も協力的で子供の勉強を見てあげて、

塾の送迎もして、全面的にサポートできる。

 

そんな風に映りました。

分かっています。

受験準備は最早、小学校3年からで

皆さん、大変な思いをして今に至るわけで。

子育ては大変で。

子供は親の言うことをなかなか聞かなくて。

 

そう言う沢山の困難を一緒に過ごして今日があることを。

 

 

ですが、ずっと、隣の芝生がキラキラして見えてました。

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