りんごごりららっきょう

思っていること、昔の思い出

ぬか床を育てる

抗がん剤治療をしている患者さんで70代後半なんだけど、生活を丁寧にしていて羨ましい男性がいます。

その方は、息子さんが脳梗塞で寝たきりに、近い状態に。

奥様も高齢で体が思うようにいかないため、ご自身が家庭を支えております。

そんななか、患者さんが癌になってしまい、できるだけ家族のために長生きしたい、体力を落とさずに生活をしたいという切なる思いがありました。

 

抗がん剤の副作用で、体のだるさを訴えていました。体のだるさは吐き気や下痢などの副作用と違ってなかなか薬などでコントロールできません。

そのため、寝て過ごしてしまう人も多いのが現状です。

しかし、体のだるさで動かないでいると体力を落としてしまうと

待ち時間にゆっくりと壁を使ってスクワットするような努力をされていました。

 

いろいろ工夫している生活を認めるような声かけを行うことが自己効力感を高める看護だと言われています。

自己効力感とは、簡単に言うと

自分にできる!と言う自信を持って行動する力のことを言います。

長期間、抗がん剤など治療を行う人にとって自分の行いに自信を持って生活をすることはとても大切なことになります。

 

私は、自己効力感を、高めて欲しくて敢えてそのような声かけをする時もあります。

しかし、その患者さんの生活のスタイルは、心底、尊敬します。

 

その患者さんが治療に来て一緒にお話することはわたしの楽しみでもありました。

 

その患者さんは、仕事を退職してからぬか床で漬けたお漬物を毎朝食べてるとのことでした。

購入したお漬物は胸やけしてしまうけど、自分で作ったぬか漬けは食欲増進に繋がると話していました。

お話ししていて、興味を持ったので、スーパーでぬか床を買ってきて今日から始めてみることにしました。

 

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スーパーで300円くらいでした。

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これをうちにあった唯一の少し大きめのタッパで水を混ぜながらこねていきます。

患者さんから水分は、多すぎるとコントロールが大変と言われ

慎重にやってみました。

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粘土みたいなかんじでした。

最初に作るのは大根から水分が結構でるから大根がオススメといわれたので過ごして固めにして大根を入れてみました。f:id:isogaba:20181024202855j:image

 

たのしみー。また、報告します!