りんごごりららっきょう

思っていること、昔の思い出

人間関係、上下関係②

働きだしてすぐに、三年先輩ですごく怖い先輩がいた。

シフトが出ると真っ先にその先輩との夜勤が何回あるかをみんな確認していた。

 

医師よりも怖くて、夜勤中の朝方に気管支鏡という検査をすることになり介助につかなくてはいけなくなった。

夜勤はそれでなくても人がいないなか回さなくてはいけないため、検査で一人取られるのはほんと大変!

その日は特に土日の朝で、早出の助手さんも居なかったから二人で配膳もしなくちゃいけなかった。

 

そんなは日に限って、先生はなかなか検査がスムーズにできない。

気管支鏡とは、胃の内視鏡みたいにカメラを口から入れて、胃ではなく気管支の方に入れながら見る検査だ。

胃よりも何十倍も辛い検査だ。

患者さんも苦しむため、眠くなる薬を使ったりするため、介助が必要になる。

 

検査の時間が長くなればなるほど、先輩が怒ってるのが手に取るようにわかる。

自分が悪いわけではない仕方ない話だけど、私はソワソワする…

 

そんな時、処置室に先輩が入ってきて

私だけで配膳しろって?

と怒った。

患者さんの前でである。

すごい剣幕。

想像通り。医師も私もびっくり‼️

 

今だったらそんなこと大問題だけど、あの頃はそんな時代だった。

私は、

せんせーい、配膳行ってもいいですか?

と聞いてしまった。

医者は、

ダメ!

だと一言。

 

当然である。

 

そんな理不尽な先輩だった。

 

ある時、一年上の先輩がその先輩との夜勤の時に食道がんの術後患者がICUから早めに帰室することになった。

 

食道がんの術後は経過が難しく管理が大変なのである。

その一年上の先輩は、夜勤前に

その先輩が怖いとポロポロと泣いた。

本当に泣いていた。

 

私は驚いた。

泣くことなのか?

 

今振り返ると中学時代の上下関係でこんなもんだと割り切れてたからそんなに苦痛じゃなかったのかもしれない。

 

今の新人は怒っちゃいけない。

優しく育てろって言われる。

辞めちゃうからだ。

怒ったら、怒った人が注意される。

 

私が新人時代に

アサーティブって言葉聞いたことなかった。

 

あんな新人時代、経験してるから今の子の不満聞いてると、

親身な顔しながら、そうなのか、

ここで悩むのかって思ったりもする。

 

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