りんごごりららっきょう

思っていること、昔の思い出

セカンドオピニオンに行く②

書類の行き違いにてなかなかセカンドオピニオンの予約ができずにいる時

国立がんセンターの予約電話の窓口の方の対応にとても心救われました。

ホームページには診療情報提供書が、届いてから予約する旨が記載されているの本当ですが

母の主治医はとっくに郵送で送付しており予約しないあなたが悪いのだと言うのです。

困った私は予約窓口の方に相談すると

どこに届いたかわからない書類を探すなどの

対応してくれると共に

私に寄り添ってくれて

大変ですよね

心配ですよねと

おっしゃってくれて

涙がでました。

 

ああいう時、

ほんとに寄り添うような言葉をかけてもらうことで心が

救われました。

 

そして、早くに予約を取っていただきました。

 

セカンドオピニオンは、主治医の診断が覆ったり、新しい治療選択肢が提案されたりといった劇的なものは、予想通り全くありませんでした。

しかしながら、母の病状で告知を受けてからのあくまでも平均的な余命は

9ヶ月と言われました。

痛みが起きやすい部位に癌があるので、出来るだけ緩和医療を積極的にしていこうとのことでした。

 

自分でも冷静に考えても余命は一年前後だろうと考えていましたが

やはり専門家の意見としてこの言葉はかなり辛いものがありました。

専門家にきちんと病状の深刻さを伝えてもらうことで私なりに覚悟ができるかもしれないと思いましたが、

そう簡単に覚悟なんて出来ませんでした。

ただ、他の治療選択肢はないとのことは、それまで他に何があるかもしれないと淡い期待をもっていた私に

現実は厳しいのだと突きつけられました。

以前、腫瘍内科医の先生の講演で

患者さんに現実としてありえない期待を持たせることは妄想になってしまう。

希望を断つことはしてはいけないが、現実にできることでの希望と妄想を私たちは冷静に見なくてはいけないと言われたことがあり

その言葉をしみじみと思い出しました。

 

残された母の時間を考えるとすぐにでも母の元へ行って一緒に過ごしたいと思うけれど

私には私の生活と家庭があること。

コロナ禍であること。

実家は両親の二人暮らしで

父は去年脳梗塞をしており

また、九州男子の典型のような人で生活力がないことなど

次から次へと不安が湧いて出てきました。

 

 

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