りんごごりららっきょう

思っていること、昔の思い出

不妊治療について思うこと

昔から、

がんばれ、努力だ、夢を諦めるな

努力は報われる 

って育てられた気がする

素直な私はすくすく育った。

 

部活もそんな勢いでがんばった。

 

だから、不妊治療もその流れで、頑張るともう大変!

頑張ったから

努力したから

必ずできるとは限らない。

 

結果に繋がらない

 

不毛だ。

何が悪いんだ!って自分を責めたって何も変わらない。

 

 

 

世の中、うまくいかないことはいっぱいあるけど。

 

ここでですか?

 

今回、人生で最後の不妊治療は

自分を

頑張った

って納得させるため。

 

あきらめるため。

 

話は変わるけど。諦めるということを考えるとき仕事と結びつけておもうことがある。

 

がん患者さんが告知されるとき

医師から

 

あなたのがんは手術できないほど進行しています。

抗がん剤治療は、進行をできるだけ遅らせるためのものです。

やっても効果がない時もあります。

効果があってもいずれ効かなくなります。抗がん剤では、完治はできません。

延命のための治療です。

抗がん剤は、何かしらの副作用は、必ずあります。毒ですからね。

 

と言われる場面を見てきた。

 

 

患者さんによっては、頑張る。奇跡を起こします!

 

と、抗がん剤に期待し治療へ前向きに進む人がいます。

 

また、治す気がない医者だ!

と怒りをあらわにして

他の病院へ移っていく人もいます。

そのような患者さんは、どこに行っても同様の説明を受けることが多く、

がん難民という言葉を生みました。

 

その一方で、これは、天命なので

治療はせず、残された時間を有意義に過ごしたいと

心穏やかに決める人もいました。

 

亡くなる人を多く見てきたわたしは、この決定の差は、

諦める

仕方ないと思える

差なのではないかと考えていました。

 

年齢とは関係なく、自分の生き様に満足している人は、死の宣告を受けた時に受け止めることができるのかもしれないと。

 

また、諦める、仕方ないと思える力は歳を重ねる中でとても大切な能力のように思えるのです。

 

わたしにはまだまだ、あれも欲しいこれも欲しいという気持ちが強く、諦めきれないから、退職して不妊治療という結論になりました。

 

自分を納得させる時間を過ごすこと。生活をすること。

 

大切な気がします。

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