学ぶということ
私は、学生時代、ほんと勉強しなかった。
夫も私も一浪しているんだけど。
私の一浪の1年間を伝えると夫に飽きられるほどだった。
夫は死に物狂いの一年だった。
一生分勉強した。
と振り返る。
その1年間を充実して行きたい大学へ行き、キャンパスライフをエンジョイした夫と。
その1年を惰眠に使い、本望でなかった私の人生。
私は、その後
資格取得の勉強など頑張っている時でも
何度か、大学受験に間に合わないよ~という悪夢にうなされる。
そんな私は、今、放送大学の学生である。
この無職機関にできるだけ単位取得し学士は取ろうと考えている。
今回の後期は4教科を受け、この前、試験が終わった。
「貧困と社会」
「心理臨床と身体の病」
「死生学フィールド」
「心理と教育へのいざない」
放送大学に試験へ行くと、
ほんとに驚く。
白髪のおじいさん、おばあさんが多いのだ。
試験時間の合間に図書室で勉強をしているとき、80歳くらいのおばあさんに声をかけられた。
「おんなじ教科ですね。頑張りましょうね。私は今日はこの1教科ですけどね」
上品そうなおばあさんで教科書を私に見せながら穏やかな口調だった。
その教科書は、「死生学フィールド」
私の教科書と違い、付箋がたくさん貼ってあり書き込みもとてもたくさんあった。
「おっと、やべえ」と焦るほどだった。
現在
心理学を中心に単位を取得しているのだけど、すごく学ぶことは多い。
こういうのにも名前がついているのね・・・。ということ多々ある。
ここで一つ
名前がついているのね・・・豆知識。
学んだことを忘れてしまう原因の一つに学習した内容が互いに干渉してしまい忘れてしまうんだそう。。
以前に学習したことが新しい記憶を妨げてしまうこと、
たとえば、古い電話番号はそらで言えるけど、新しい電話番号がなかなか覚えられない。
思い出すときに古い電話番号ばかり出てきてしまう。
こういうことありますよね。これを「順向抑制」というらしい。
また、いつも通っているような馴染のある道を歩いていて一角が更地になっていて、そこに何が建っていたか
なかなか思い出せないことってありますよね。
あれを「逆向抑制」っていうらしいですよ。
へー、私だけじゃないんだ、思いだせないの。
名前付くぐらいの現象なんだ!!!ってこういう時、うれしかったりします。
心理学をもっと早く勉強していれば、もっと俯瞰して子育てできていたのではないかと思うことも。
静かに、教科書と向き合い、内容を頭に入れながら自分のことを振り返ったりする時間は結構貴重だと思う。
生涯学習。
あなどれませぬ。
仕事に追われ、時間に追われ、疲れて、できるだけ休息に時間を割きたいと思っている生活だとなかなか余裕が出てこないし、やる余力がないけどね。
おススメです。