りんごごりららっきょう

思っていること、昔の思い出

子供が泣いた日

子供はサッカーのチームに入っている。

同学年の子が少ないこともあり、1学年上の子供たちと試合や練習をさせてもらっていた。

その1学年上の子たちが3月に卒業をする。そして、その大部分が中学のサッカーではなくチームに所属する。

 

年が明けてからアンダー11などの試合も多く、6年生と試合や練習をする機会が少しずつ減っていっていた。

そのようなときの試合編成は一つ下の4年生や3年生が入る事もあり

客観的にサッカーをわからない私から見ても試合内容がぐっと下がっているのが分かる。

コーチはうちの子にまとめる役割を担ってほしいと思っているようで試合中に何度も子供の名前が出る。

「お前が動くんじゃなくて周りを動かすんだよ!!」

「お前がそうやって動くと、こっちが手薄になるだろうに!!」

 

自分でもそのような役割を担わなくてはいけないと分かっているようだ。

一度、一緒に入浴中に

「6年生が居なくなった後にサッカーがすごく心配だ」みたいな内容の話をぽろっとした。

今までは6年生の指示のもと試合もしておりその役割が自分なんだと思うと気が重いんだろう。

6年生から厳しいことを言われ、涙を流して帰ってくることもあったが、仲良くさせてもらっていてサッカーは大好きだった。

 

学校に行きたくないという事はあってもサッカーに行きたくないとは言わない子だった。

宿題や勉強をしていなくて、「それだったらサッカーに連れて行けない」というとあわてて勉強をするほどサッカーが大好きだった。

 

年明けてからアンダー11の試合に行くときの雰囲気が変わりつつあるのは私でも把握できていた。

 

週末に6年生との練習が終わった後、仲良くしている6年生とベンチで話し込んでいた。

なんだか、その背中が、

急に大人になったように見えた。

話が終わったようで車に乗り込んできて「すぐに車を出して」といった。バックミラーで子供の様子をみると目にいっぱい涙を溜めている。

「どうしたの?」「何か言われたの?」

声をかけると、小さい子が泣くようにわんわん泣き始めた。

すごく気になるけど言葉が出せないほど泣いているので聞けない。

 

しばらくすると「6年生と一緒にチームに入りたい。4年生と試合したくない」

といった。

練習終わりにコーチから6年生の練習が実質2月で終わってしまい、残り少ないことを言われたそう。

そして、その話し込んでいたその6年生に中学になったらお前もチームに入ってくるのか?おれも1年頑張るからお前もがんばれよみたいなことを言われたらしい・・・。

 

どうして、僕だけ残らなくちゃいけないの?ぼくもチームに入りたい。1年早く入る事は出来ないの?

 

そんなことできない事も十分わかっていて言っているのはわかった。

そろそろお別れの季節。

 

この時期ってすごくつらいよね。

会話の内容も、6年生の先輩も大人より大人でなんだか成長も感じた1日でした。

 

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