りんごごりららっきょう

思っていること、昔の思い出

女三界に家はなし

私は、姑はきらいではありません。

むしろ、好きです。

はっきりものをいう人だけど。

悪意は全くない。

嫌味を言う人ではないし、自分の思っていないことは口にしないことがわかるから、すごく楽だ。

こっちも言いやすい。

 

姑に悩んでいる友達とかの話を聞くと、恵まれているなって思う。

 

私の実母は姑と同居でした。

姑(ばあちゃん)の嫌味な感じや余計なことをする感じは、一緒に暮らしている私も成長するとともによくわかった。

母の家の中での息苦しさがわかるたびに、ばあちゃんに腹が立った。

ばあちゃんの認知症も重なり母がどんどんやせていき、どんどん神経すり減らしている様子を見て介護の大変さも感じた。

嫁姑問題にからむのは、姑の実子。

わたしが子供を産む時、里帰りだったりして、ばあちゃんをしばらく預かって欲しいとお願いした。

それなのに、認知症の母親と1週間も一緒に暮らすことができなかった。

すぐに連れて帰ってきた。

もういいでしょ?

みたいなかんじで。

それなのに、介護に口出していた父の兄弟にもホント腹立つ日々だった。

 

ばあちゃんが死んで何年も経つのに母の口からは今だに介護していた時の話が出る。

母親は一生、消化しきれない思いをくすぶりながら生きていくんだろうなと思う。

 

私の姑も、姑に苦労してきたと話す。

大変だったと。

詳細は言わないけど、こんなエピソードを夫から聞いた。

 

6つ年上の夫の兄が

小学校低学年の頃、

兄は姑の姑(夫のばあちゃん)に

ばあちゃん、目をつむって!

そして、口開けて!

と言ったらしい。

 

ばあちゃんは、孫の言う通りにした。

兄は、ばあちゃんの口の中に

カメムシを、入れたそうです。

 

夫曰く

よっぽど、うるさくて黙らせたかったんだらうな!

と言っていました。

 

他人が暮らすうえに、台所のことや家事のことってそれぞれ細かなルールがあるから中々うまくいかない。

 

 

女三界に家はなし

 

ボケたばあちゃんは認知症が進むと

 

 

お世話になりました。そろそろ実家に帰ります

 

と言っていた。

嫁いだ我が家ではなく

生まれ育った生家に記憶が帰っていってた。

でも、そこには本家のばあちゃんにとっての甥っ子が住んでいて、ばあちゃんはお客様の存在だし、

そこに連れていってあげても、ばあちゃんが帰ろうと記憶している実家ではなかった。

 

切ないねえ。