りんごごりららっきょう

思っていること、昔の思い出

父が亡くなりました⑧

病院で働くと人の死の場面に向き合うことになります。

お迎えが近い人に心電図モニターを装着することがあり、ナースステーションでそのモニターを見られるようにしていました。

徐脈になっていってスタッフがモニターに気付きお迎えが近くなっていることに気づき、担当者が対応している時間の雰囲気はなんとも言い難い。

 

ただ、父は人工心肺を使用していたので父の心臓が止まりそうになると強制的に補助してくれるように動き出す音が聞こえるのですが、

それがなかなか聞いていてしんどい時間でした。

 

亡くなった後、

父の清拭や更衣を

家族にも手伝わせてもらいました。

 

あんなに、弟と父は仲が悪かったのですが、

看護師として働いていた弟はバリバリに更衣させ、髭を剃り、顔の表情を整えて

くれました。

3人で見送ることができました。

 

こういう時ってなんだか余裕がなくて人に優しくできないんですよね。

疲れてる、

亡くなった喪失感、

これからの葬儀のこと

やらなくてはいけないこと

連絡をしなくてはいけない人

頭がかたや、回転しているのに

こっちでは、気が乗らない

やりたくない、

亡くなったことを受け入れたくない

 

頭がごちゃごちゃしてて

母に当たり散らしました。

 

母が、看護師さんが手術前に教えてくれた父とのエピソードに大変驚き

何度も何度も言うんです。

多分母もテンパって言ってるのに。

 

もう、うるさい!ってなって

優しくできず怒ってしまったり。

終始イライラしている自分がいました。

 

今考えても嫌なやつです。

あと、

11月1日に倒れて11日に亡くなったのですが

 

あんなに一番が好きだったからここでもこだわったねーって

何度も言う母。

うるさい!って感じで

そうだねーって大きな心で聞いてあげられなかった。

ほんと後悔です。

 

遺体を搬送する車に乗せてもらい私も父と家に帰りました。

母と弟は車で帰ってもらいました。

帰っている最中、

父の兄弟や親戚に電話をかけ亡くなったことを伝えました。

 

午前中に電話をもらい、帰る頃はもう夜になっていました。

真っ暗な中、今日一日のことを振り返り父の棺を右手に一緒に自宅に帰りました。

 

 

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