りんごごりららっきょう

思っていること、昔の思い出

母の断捨離

母からセカンドオピニオンの結果を聞かれました。

予後のことも。

そして、私的にはどう思うか。

どうしようか、悩みました。

予後というのは、その病期にある人たちの、亡くなるまでの中央値。

それを伝えると、カウントダウンをしてしまう、患者や家族がいるため

伝えることに意見が分かれるところです。

私は伝えました。

そして、予後予測は平均値であって、母に当てはまらない可能性も高いことを。

母は、ショックを隠し切れないようでした。

「あと2年あれば大丈夫って思ってたのよ。お父さんのことも。2年あれば自立して生活もできるだろうし。そんなに短いのね」

そういいました。

父は脳梗塞の際に

主治医から再発のリスクが高いことを言われており

父をサポートしたいと考えていたようです。

母の第一声が自分のことでなく、父の心配であったことが

 

なんというか

複雑でした。

 

母は、いつもと変わらないように生活をしていましたが。

2回目の帰省の際に、

食器棚にパンパンに詰まっていたお皿の一部がなくなっていました。

「ゴミ袋2袋分捨ててもまだあるんだよね。」

確かにまだまだ食器はあります。

私は東北からの転居の際に断捨離をしていたのですが、今小さな食器棚に最小限の食器で日常が回ることを気づきました。

実家は、祖母の代からのもので溢れています。

でも、なかなかものを捨てることをしなかった母がゴミ袋2袋も食器を捨てたことにびっくりしました。

そして、洋服も、自分の友達や親せきに着ない服や靴を譲ったりしていました。

そして貰い手のいない洋服もゴミ袋に詰めていました。

もらった人はなんだか複雑な心境でしょうね。

そんな様子をみると、少しずつ母が居なくなっているようでつらいのです。

 

そして、モノだけでなく人間関係も断捨離しているのかと思うことがありました。

学生時代からの親友と呼べる人が母にはいます。50年以上の関係です。

とてもいい距離感で、あんな関係の友人がほしいと感じることもあります。

その友人と距離がとても離れて行ってしまっているのです。

こういう状況になると見えるものもあるのかもしれないなと思いました。

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