何者
帰省のときに長時間車に乗っているので、子供とDVDを大量にレンタルする。
ほんの2.3年前までほとんどアニメだったのが、少しずつ映画を借りるようになった。
一緒に見たい映画をみれるようになった。
去年の私は、「すだまさき」に癒される時間が多かった。
ラジオが面白い。
テレビに出るとどうしても立ち止まって見てしまう。気になっていた映画を2本レンタルした。
「キセキ」
と
「何者」
すだまさきの歌声は子供も私も大好きで、家の中で流れる音楽のなかに入っている。
すんごい歌がうまい!!ってわけではないと思うんだけど(音痴の私が言う事じゃないけど)声がすごくいい。
キセキのGREEEENの曲を歌う声はほんと素敵だった。
よくバンドものとかの映画で俳優さんが歌うと残念な違和感を感じるんだけど、桐谷健太とすだまさきは違和感を感じさせないって私は思っている。
なんだか、すごく歌いなれている。
子供とキセキをみながらやっぱりいいよね~って見てた。
何者の方は、子供には少し退屈?だったみたいでリタイヤしていたけど
私はすごく後味が悪い感じの怖さを感じた。
ホラーよりも恐怖。
「幽霊よりも一番怖いのは生きている人間だ」ってやつ。
怖い人は誰も出ない。
どこにでもいるような普通の人。
どんな人にも感じるちょっとした癖みたいなのが登場人物それぞれのあって
悪者なんていない。
普通の人の話。
最後の方で私は何度か「こわ!!」「怖っ!!」て言ってた。
子供はそのたびに、「どこがこわいの?」「どうしたの?」って反応していたけど。
私も、こうしてブログを書いているけど
SNSの怖さみたいなものがあった。
この映画で、受験の時の嫌な封印していた思い出を思い返してしまった。
私は、一浪しているんだけど。浪人中、仲良くなった?友達?仲間4人?が出来た。
そんなに気は合わないんだけど、一人にはなりたくないから一緒にいる。一年だけの関係だとお互いが思っているそんな関係だった。
毎日、昨日はどれだけ勉強しなかったかをお互い報告し牽制しあっている関係。
いない人の悪口を言うような。
私は、滑り止めの学校がとりあえず受かり、そこから予備校には行かなかった。もう自宅で勉強しようと、おもって。。
そのことを4人にはいわなかったし、相談もしなった。
本命の受験の前日、自宅に郵便物が私宛に届いた。
父親が庭の焼却炉でごみを燃やしながら「おーい!!お前に郵便来てるぞ」と呼んだ。
玄関に出てその郵便物を見ると差出人の名前がなかった。
封筒を開けると3人のその友人?からびっちり便箋に「お手紙」。
これは読んではいけないやつだ!直感的にそう思ったけど、気になって読んでしまう。
結局最後まで読み、号泣。
内容は私を否定するような内容だったと思う。
号泣している私を父親がびっくりして、その手紙はすぐに焼却炉で燃やしてくれたから。
父親が「馬鹿な奴がいるんだな」って怒ってくれていたのを思い出す。
ナイーブな私はすぐに復活できず。
もともと浪人の1年間、ほんとにダメ人間でまったく勉強していなかったので手紙効果だけでなく結果は変わらなかったんだろうけど。
10代の
ナイーブな少女にはかなりつらい体験だった。
あれを思い出してしまう映画だった。人間が余裕がなくなるといいことありません。
暇でも余計なことしちゃうけど。