みんなのうた
こちらの本、
息子の中学受験の最中、
保護者控え室ですることがないので読みました。
久しぶりに本を1冊読みきりました。
受験をする息子を待っている間に読む本が
まさかの主人公が3浪の末、実家に帰ってきた女の子でした。
その子の1年を通した話でした。
受験中の私の精神は子供のことで気を揉んでかなり乱高下が激しい状況にありました。
第2話目、第4話目は人目をはばからず流涙しました。
特に第2話は、故郷においてきた両親が将来こうなるのではないかという、常日頃の自分の心配とリンクしてしまい大変でした。
誰も傷つかない?
誰も殺されないけど、
田舎が抱えている問題が浮き彫りになりすぎて、人ごととは思えませんでした。
そして、この主人公は東大を目指していて私とは全然レベルが違うんですが、
地元の友達を少し見下す?感じで見ていて、その中で一緒にされるのは嫌だ。
でも、自分は何者にもなれていない感じが、
自分と似ているところがあり、そのイタサが読んでいてしんどかったりして。
でも、いつも、モヤモヤしてなあなあにしていた私の思いを物語にしてくれたような気分でした。
スッキリ爽快とはいかないけど、
こういう人生もある!
こういう時間が必要!
と元気をもらえました。
素敵な本でした。
童謡のふるさとの歌が出てくるのですが、
素敵な歌ですよね。
歌詞を見るだけで、父や母を、思い出しちゃう。
私は、どちらかというと槇原敬之さんの
遠く遠く
が自分の応援歌だったりして。
でも、応援歌だなぁ。
と、待合室で落ち着かない気持ちを抑えてくれて素敵な本でした。、