りんごごりららっきょう

思っていること、昔の思い出

今のメンタル

この結果を待っている時間はかなりしんどい。

悪いことしか考えられない。

しかも、仕事は癌患者と接する仕事。

今までも真摯に患者さんの言葉に耳を傾けて仕事するように努めてきたけど。

患者さんの言葉がすごい身に沁みる。以前は流れていたような言葉の数々に

涙が出てしまうことがある。

平常心で話を聞くように努めていたけどふっと涙が溢れそうに足る。

幸い?コロナ対策でゴーグルとマスクをつけての勤務なので顔の半分以上が隠れているから助かることも。

 

そして、父と同じ年代の患者さんが、

この病院で3年前に妻を看取りました。

今度は私の番ですね。

今一人暮らしなのですが、娘たちが心配してるんですよ。

だから、検査結果とかなんでもLINEで送ってます。

 

と言って点滴をしながら携帯をいじっていた。

 

平常心で仕事するのが難しいなって感じた。

家に帰って中学の息子にそのことを伝えた。

僕はそういう時、仕方ないって思うようにしてる。

ただそれだけ言われた。

なんだか、冷たい息子だよ

そう思ったが

私が母と携帯で会話をしていて流涙してるけど電話口の母にバレないようにしてる姿を見て

離れたところで涙ぐんでくれてた姿を見て

決して冷たいわけではないんだと嬉しくも感じた。

 

以前ここでも書いたことがあるんですが

とても辛い状況に置かれている患者さんの家族がいた。

東北の震災で家族とお家と仕事を失い

残った家族で頑張っていこうとしていた矢先に

がんになった。

その発覚の仕方もとても理不尽な状況だった。

見ているこちらも胸が締め付けられるような思いだったのに

イライラをぶつけない。

穏やかなのだ。

どうしてそんなふうにいられるのか。

失礼だと思ったが

聞いてみた。

 

辛いことは無かったことにはできないから。

小さく小さくテッシュを丸めていくように小さくして自分の心の端っこに置いていくように作業をするんだ

というようなことを言われた。

 

そういう小さくする作業って辛い。

今は小さくする作業までいけない。

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