りんごごりららっきょう

思っていること、昔の思い出

父が亡くなりました②

去年2021年の10月の終わり

母と電話していると

父が風邪をひいたと言いました。

コロナじゃないよね?と言いながら

グループラインにて

風邪早く治してね

と、入れた。

ここでも、私は父に電話をしてないのだ。

毎日母の体調を気遣う電話をかけているのに。

 

 

毎月1日は祖父の月命日で、父は墓参りに行く。

具合が悪いならやめたらいいと母は言ったらしいが

父は行くと。

お墓で転んでしまって、なかなか立ち上がらなかった父を

なんか、おかしいと判断し、

大丈夫だと怒鳴りつける父を無理矢理

かかりつけのクリニックへ連れて行ったら

心筋梗塞ではないかと

すぐに大きな病院へ救急搬送された。

今から手術になる

 

そう電話をもらったのは

11月1日の夕方、ゆっくり犬の散歩している時だった。

私はその頃、母を心配して、帰れる時は帰っていて

11月3日に飛行機の予約をしていた。

早めに帰ったほうがいいんじゃないか

私が言うと

あんたが今帰ってこられても、お父さんには会えないし

県外者との接触があったら私も会えなくなるから予定通りの帰宅で良い

そう言われた。

翌日、電話すると

手術には、だいぶ時間がかかった。

終わったのは真夜中だった。

カテーテルは通ったんだけど

心筋梗塞の時間が長かったせいで

心臓が脆くなっており、

豆腐みたいにボロボロになっていると言われた。

今、人工心肺にのってるが、

休み明けにゆっくり外していくと言われたから

安心して。

母は、そういった。

本当に安心していいのか?

よくない状況ではないか?

 

医療者として

楽観視なんて全くできない状況なのはわかっていたが、

これ以上のバッドニュースに耐えられなった。

今考えると

現実逃避した。

職場には

父の具合から厳しいと思っていることや

母を一人暮らしさせられないので

一旦帰省すると帰られないかもしれない

と伝えた。

すぐに帰っても良いと言われたが、多分、予定通り帰ることができないからと翌日は仕事をした。

その時も、口ではそう伝えているのに

現実としては考えられていなかった。

他人事のように向き合えていなかったんだと思う。

夫は9月から関東は転勤になっていたので、

病状が厳しいことを伝えると

息子とちゃんとやっていくから

2人を支えて

後悔のないように

と言ってくれた。

今振り返るとかなりいい旦那なのに、

当たり前のようにその言葉を受け取っていた。

 

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